家の売却は何から始める?流れと手順を解説

ステップ123

「家を売りたいけど、何から始めたらいいの?」

「家を売るのは難しそうだけど、大丈夫かな・・・」

 

そんなふうに不安に感じている方は多いのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、不動産を売却する流れをわかりやすく解説します。

家を売る際の大まかな手順がわかれば、初めての売却でも戸惑わずに手続きを進められるでしょう。

 

1.物件を購入したときの書類を探す

物件を売るには、物件の正確な情報が必要です。

 

不動産会社では、現地や役所、法務局などで調査を行いますが、売主にしかわからない情報もあります。

不動産を売ると決めたら、購入したときに受け取った書類を探しましょう。

 

主に、以下のような書類が該当します。

 

●売買契約書

●重要事項説明書

●販売図面

●登記簿謄本

●測量図など土地に関する資料

●建物の建築図面など建物に関する資料

●契約時に受け取った資料

など

 

特に、購入してから長い時間が経っている場合は、購入時の書類を紛失している場合もあります。

実家の相続の場合は、親が保管していて、どこにあるかわからないケースも少なくありません。

 

不動産会社に依頼する前に、手元にある書類を探して用意しておくと、売却がスムーズに進められます。

 

2.不動産会社に売却査定を依頼して、査定額を把握する

不動産を売却するには、まず売却査定をする必要があります。

 

売却査定とは、不動産の相場や市況から、不動産がいくらで売れるのかを算出することです。

 

売却査定は不動産会社に依頼するのが一般的です。

査定額は不動産会社によって異なる場合があるため、なぜその査定額になったのか、査定額の根拠を説明してもらうことをおすすめします。

 

売却査定については、以下の記事でも詳しく解説しています。

「売却査定とは?査定方法と流れを解説」

 

査定額が出たら、売り出す価格と実際に売却できる価格の目安を把握して、売却活動スタートです。

 

3.仲介を依頼する不動産会社を選ぶ

不動産を売る際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的です。

 

不動産の売却は個人でもできますが、専門用語など難しい要素が多いため、後ほどトラブルになる可能性があります。

安全に取引を進めるために、不動産会社に依頼するのがオススメです。

 

仲介とは、売主と買主の間に入って、不動産取引を手伝うことです。

どの不動産会社に仲介を依頼するか、選択にはいくつかのポイントがあります。

 

●知識と経験に基づいた、適切なアドバイスをくれる

●売主の意見を尊重してくれる

●物件のある地域をよく知っている

●担当者を信頼できる

●営業マンの実績が豊富である

 

大手の不動産会社と中小の不動産会社には、それぞれメリットとデメリットがあります。

それぞれの特徴をよく理解して依頼することが大切です。

 

ただし、早期に適正価格で売却するには、地域の特性をよく知っている必要があります。

地域密着の不動産会社に依頼するのも、選択肢のひとつとして検討することをおすすめします。

 

4.売却活動をスタートさせる

依頼する不動産会社が決まったら、いよいよ売却活動をスタートさせます。

 

売却活動の内容は不動産会社が決めます。

インターネットの不動産サイトへの掲載や、折り込みやポスティングなどのチラシが主な宣伝方法です。

 

不動産サイトやチラシを見た購入希望者から問い合わせがきたら、物件を内覧します。

 

購入希望者が物件を気に入って、住宅ローンなど資金計画が固まったら、購入申込書という書面で申し込みがあります。

購入申込書には、買主の希望条件が記載されていますが、全てを了承する必要はありません。

 

売却の条件で売主と買主が同意したら、売買契約の締結へ進みます。

 

5.売買契約を締結し、条件が整ったら決済を行って物件を引き渡す

売却の条件で売主と買主の双方が合意すれば、売買契約を締結できます。

 

売買契約とは、売買契約書を発行し署名と捺印をすることです。

契約時には、一般的に、買主から売主へ手付金が支払われます。

手付金は決済時に売買代金に充当されます。

 

売買契約締結後、売主と買主は契約に定めた条件に基づき、決済へ向けた準備を始めなければなりません。

売主の場合は、建物内の残置物の片付け、土地の測量と境界標の設置、建物の解体などがあります。

売主の住所などが登記時と変わっていれば、変更登記も必要です。

 

ただし、測量や解体は引渡し後に買主の負担で行う場合もあります。

どちらが行うかは、契約時までに話し合って決定し、売買契約書に明記しましょう。

 

引渡しまでに行わなければならない準備が完了したら、決済と物件の引渡しを行います。

決済とは、買主が売主に残金を支払い、売主が買主に物件を引き渡すことです。

 

無事に物件を引き渡せたら、取引は完了です。

 

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